放射線科(医療技術部)

放射線科では、放射線科医師と放射線技師が一丸となって患者さんに満足していただけるように

  • 検査時間及び検査待ち時間の短縮
  • 放射線被ばくの最適化
  • 放射線機器の精度管理
  • 検査の質向上のための最新情報の入手と認定資格取得の推進
  • 症例検討会の実施

各種認定資格取得状況

資格名取得人数
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師2名
胃がん検診専門技師2名
X線CT認定技師3名
磁気共鳴専門技術者2名
肺がんCT検診認定技師1名
放射線管理士2名
放射線機器管理士2名
2020年7月1日現在

各検査について

レントゲン検査

レントゲン検査は他の検査に比べると、最も手軽に画像情報を得ることができます。この検査では放射線を使用して被ばくを伴いますが、放射線障害の心配はほとんどありません。

検査時間

5分程度

X線TV検査

X線TV検査では、胃のバリウム検査、整形領域、消化管領域の検査をおこなっています。この検査では放射線を使用して被ばくを伴いますが、放射線障害の心配はほとんどありません。

検査時間

5~30分程度(検査内容によって異なります)

CT検査

CTとは、X線を利用して身体の内部(断面)を詳細に画像化する検査です。レントゲン検査と比較して、3次元で病変を観察できるため非常に有用な検査です。

検査時間について

単純CT検査・・・5分程度
造影CT検査・・・15分程度

造影CT検査について

造影CTとは、ヨード造影剤を血管内に注射してCT撮影をおこなう検査のことです。造影剤を使用することで病変のより詳細な情報を得ることができます。

CT検査による被ばくについて

CT検査は、検査の被ばくによる不利益に対して、病気を発見できるという利益が上回る場合のみ医師の指示のもと検査を施行しています。放射線被ばくは必要最小限となるように、日々検討しています。当院では、検査の質を担保するためにX線CT認定技師の資格を有した放射線技師が装置の管理をしています。

MRI検査

MRI検査は磁場を用いて撮影しているため、放射線被ばくがないのが大きな特徴です。CT検査と比較すると筋肉・靭帯・腱など、比較的軟らかいものの描出が得意な検査です。その他にも、急性期脳梗塞や脳動脈瘤の診断にも適しています。当院では、検査の質を担保するために磁気共鳴専門技術者の資格を有した放射線技師が装置の管理をしています。

検査時間について

単純MRI検査・・・30分程度
造影MRI検査・・・60分程度

造影MRI検査について

造影MRIとは、ガドリニウム造影剤を血管内に注射してMRI撮影をおこなう検査のことです。造影剤を使用することで病変のより詳細な情報を得ることができます。

検査時の注意事項

検査室内は常に磁場が発生しています。金属製のものを持ち込んでしまうとMRI装置に強く吸引され大きな事故の原因となりますので、入室前にスタッフにて確認させていただきます。また、心臓ペースメーカーや神経刺激装置など金属製の機器を埋め込んでいる方は検査を受けられない場合があります。

骨密度検査

骨密度検査とは、骨に含まれるカルシウム等のミネラル成分の量を測定する検査で、骨粗鬆症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。また、骨の健康状態を数値化することで、骨量の減少を早期に発見し、適切な予防や治療を行うことにつながります。当院ではDXA法という2種類のエネルギーのX線吸収率の差から骨密度を測定しており、精度の高い装置を使用しています。

骨粗鬆症の原因

閉経や加齢によるエストロゲン(女性ホルモン)の分泌低下や妊娠や授乳に伴う骨代謝の変化、その他運動の有無やカルシウム摂取頻度(特にダイエットによる栄養障害)などがあげられます。

検査時間について

10分程度

マンモグラフィ検査

乳がんは食生活の欧米化やライフスタイルの変化により、罹患者数は年々増加しています。

当院ではその現状を踏まえて最新のマンモグラフィ装置を導入し、安心して検査を受けていただけるように、マンモグラフィ認定資格を有した女性技師が撮影を担当しています。撮影のときには、乳房を圧迫して平らにする必要があります。

圧迫の必要性について

乳房を圧迫することで少し痛みを伴いますが、圧迫することで下記などの利点があります。

  • 写真の画質がよくなる
  • 放射線被ばくが少なくなる
  • 微小石灰化や小さな腫瘍を発見しやすくなる

検査時間について

10分程度

医師の紹介

須井 修

資格

日本医学放射線学会放射線診断専門医 核医学専門医 PET認定医

コメント

これまでの経験をもとに、質の高い画像診断を目指し、他科の日常診療に役立てればと思います。できれば、IVR技法を当院でも取り入れたいと考えています。